十勝岳に登山する皆さんへ
十勝岳では火山活動の活発化を示唆する現象が観測されており、火口内に影響する程度の噴出現象が前触れなく発生することもあります。登山時は次のことに注意して下さい。○登山道から外れて歩かないで下さい
○万が一に備えてヘルメットを準備しましよう
○異常を感じたらすぐに下山して下さい
○携帯電話やスマートフォンなどで、気象台が発表する火山情報を確認して下さい
詳しくは札幌管区気象台ホームページ(外部リンク)をご確認ください。
〇携帯電話の通話可能エリアは事前にご確認ください。
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噴火警戒レベル4のキーワードの変更について
気象庁では、令和3年5月の災害対策基本法の改正による新たな避難情報の運用が開始したことを受け、12月16日から噴火警戒レベル4の「避難準備」を「高齢者等避難」に変更することとなりました。詳しくは気象庁ホームページ(外部リンク)をご確認ください。
十勝岳における噴火警戒レベルの判定基準の設定について
気象庁では、令和3年3月26日から十勝岳における噴火警戒レベルの判定基準を設定しました。噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
なお、噴火警戒レベルの判定基準は、十勝岳における想定される火山活動に基づいて定めているものです。
詳しくは気象庁ホームページ(外部リンク)をご確認ください。
十勝岳噴火時における白金温泉地区避難経路図
十勝岳が噴火した際の白金温泉地区の避難経路図です。万が一の事態に備えて事前に確認しておきましょう。白金温泉地区避難経路図(噴火時)PDF(120.46 KB)PDF(272.73 KB)
現在の十勝岳の様子(監視カメラ画像)
現在の火山画像気象庁監視カメラ画像(外部リンク)
国土交通省北海道開発局火山リアルタイム情報(外部リンク)
十勝岳の概要
十勝岳連峰は、主峰十勝岳 (2,077m)を中心にして、美瑛富士(1,881m)・美瑛岳(2,052m)・前十勝岳(1,646m)などの山々がほぼ一列に並ぶ火山群であり、 その山腹にはエゾマツ・トドマツなどから成る亜寒帯の森林を擁し、雄大な山岳美を誇る北海道の屋根、大雪山国立公園の一部を成しています。十勝岳は、北西側の山頂付近に新旧の噴火口が並び、その斜面は美瑛川と富良野川の谷に刻まれ緩斜面と台地状の地形が発達し、麓の町である美瑛・富良野方面へ続いています。
十勝岳は古い火山体で、新旧の溶岩流などがみられ、直径600m余りのグラウンド火口をはじめとして数カ所の火口を有し、これらは現在に至る火山活動により形成されたものです。
噴火の歴史
- 1857年(安成4年)
- 1887年(明治20年)
- 1926年(大正15年)
- 1962年(昭和37年)
- 1988年(昭和63年)
この時は、まず中央火口丘の西側で噴火が起こり、小規模な泥流が発生しました。その後中央火口丘の西半分を崩壊させるほどの大噴火が起き、熱い岩屑なだれ となって斜面を流下しました。それが周囲の残雪を急速に溶かし、これが大規模な泥流を誘発して大惨事を招くこととなりました。十勝岳の噴火の記録
最近の火山の状況
- 平成25年7月3日、午前3時7分頃にかけ、大正火口付近で明るく見える現象が発生。
- 平成26年12月6日、62-2火口付近で山体浅部の膨張を示すと考えられる地殻変動の変化が大きくなり、小規模な噴火が発生する可能性が高まったことから、噴火警戒レベル1から2に引き上げた。
- 平成27年2月24日、上記活動が低下したため噴火警戒レベルを2から1に引き下げた。